折り紙を切っているララちゃんのところへかみなりちゃんがやってきて、その紙を空から降らせようと誘います。海の魚たちやアフリカの動物たちにきれいな紙吹雪を降らせ…。
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色を塗る楽しさ、色を組み合わせてデザインする楽しさを、奇想天外なストーリーで表現した絵本です。折り紙のきれいな色に惹かれてカミナリが遊びに来るところからお話が始まります。カミナリの雲でどこへでも行けるし、カミナリの鳴らす太鼓が、威勢よく紙吹雪をまき散らす気分をさらに高揚させてくれます。見落としがちですが、裏表紙もぜひ注意して見てください。主人公のララちゃんと別れて空に帰ったカミナリは、色とりどりの掛け布団をかけて眠っているララちゃんと対照的に、全く色のついていない雲の布団で寝ているのです。でも一緒に遊んだ時につけた角のオレンジ色だけは、そのまま残っています。その小さなオレンジ色は、カミナリにとっては、大切な思い出の色なのです。色彩が持っている不思議な魅力、不思議な力を子どもと一緒に感じてみてください。
細井 保路
逗子カトリック教会司祭
○「わたしのワンピース」で有名な西巻茅子さんのすてきなファンタジー絵本です。1991年の作品ですからもう20年以上経っています。
○この絵本の特色はなんと言っても色。折り紙の色以外はまったく使われていないのです。一見寂しく感じるかもしれませんが、それだけ折り紙の役
割が大きいと言えるでしょう。
○童心に戻って、お子さまといっしょに折り紙をはさみで切って遊んでみてはいかがでしょうか。
○次回は、昆虫絵本で人気のタダサトシ氏の『カマキリくん』です。お楽しみに。<Y・Y>
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