山の上に一匹で暮らす小さなカエル。太陽が、ひとりで寂しくないの?とたずねますが、カエルはいいえと答えます。自然からの恵みを感じ、命の大切さを静かに語りかけます。
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「ひとりぼっち」という言葉はとても淋しい響きの言葉です。そして、ひとりぼっちのかえるを見た太陽も雨も地面も、まず初めに「淋しくないのか?」と問いかけます。かえるは相手に対して「あなたがいるから淋しくな
い」と答えます。ひとりぼっちのかえるが、自分の大切なパートナーに巡り合う話だろうと思って読み始めると、この不思議な展開に驚きます。かえるはもう初めからひとりぼっちではないのです。自分を支えているたくさんのものに気づき、支えられていることに感謝して暮らしているからです。そればかりか、かえるから「あなたがいるから淋しくない」と言われた相手は、本当にうれしい気持ちになるのです。助けていることと、助けられていることは実は同じひとつのことなのです。私たちもお互いに、「あなたがいるから淋しくない」というメッセージを交わし合うことを心掛けたいものです。
細井 保路
逗子カトリック教会司祭
○作者の興安(ヒンガン)氏はモンゴルの人です。モンゴルの大草原に点在して生きる遊牧民の姿を見ることによって、この壮大な物語が生まれまし
た。幼い息子さんに一人の父親として、生きることに関して伝えたいメッセージがこの絵本には込められています。
○次回は、この季節に相応しい『ゴロゴロドンドンパラパラパラ』です。絵本の中でカミナリのお話を楽しんでください。<Y・Y>
○これまでの「こひつじ文庫」について、お子さまとあなたのご感想をお寄せください。小さなプレゼントを贈らせていただきます。
送り先 〒162-0814 東京都新宿区新小川町9-1 E-mail:kohitujibunko@nikkihan.co.jp
日本キリスト教書販売株式会社内 こひつじ文庫推進委員会
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