2013年7月配本

カブトくん

著者など:タダサトシ 作
【定価】1404円/こぐま社

こんちゃんは、冬の森で見つけた巨大なカブトムシの幼虫を持ち帰り、家の庭に埋めました。すると、ある夏の夜、自分と同じくらい大きなカブトムシが土から顔を出して…。


ku201307

大好きなカブト虫が、自分と同じくらいの大きさだったら、もっと心を通 わせることができるにちがいない。そう思わせてくれる絵本です。しかし、 どれほど気持ちが通じても、かぶと虫はやはり、カブト虫として生きなけれ ばならないのです。
昆虫に興味を持って、大事に見守りながら、勝手に支配 するのではなくて、本来のありかたを尊重することを、主人公のこんちゃん と一緒に学んでいくことになります。 昆虫に限らず、すべての生きものと、どう関わるべきなのかを考えさせて くれる絵本です。そのことは、さらに、人と人とのコミュニケーションのあ り方の基礎にもつながっていくのです。相手に興味をもって関わりながら も、相手の立場を最大限に尊重するという生き方を、子どもたちは、きっと 感じ取ってくれることでしょう。子どもの前で「虫は嫌い」「気持ち悪い」 などと言わないことも大事だと思います。

細井 保路
逗 子カトリック教会司祭


○子どもの頃から、虫が好きで好きでどうしようもないという著者が、渾身の力を込めて描く初めての絵本がこの『カブトくん』。
○多くの子どもたちが主人公のこんちゃんに共感を覚え、最後の場面では涙するという話もよく聞かれます。
○夏休みはいろんな昆虫と出会う季節でもあります。この絵本を通して虫好きの子どもが増えることを願っています。
○次回は、ロシアの幻想的な絵本『きりのなかのはりねずみ』です。ご期待ください。
< Y・Y >



下のチラシ(PDF)を印刷する


ehon-chirashi