貧しい粉屋が死んだ時、息子に残されたのはネコ1匹だけ。ところがこのネコは…。有名なペローの昔話を、フィッシャーが繊細な線と美しい色彩で見事な絵本に仕上げました。
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グリム童話は、現代の私たちから見ると、乱暴な言葉づかいや、残酷な表現もあって、わざわざ子どもに勧めなくてもいいかと思ってしまうこともあります。しかし、そのストーリーのきわどさをはるかにしのぐフィッシャーの勢いのある絵の魅力は、存分に楽しむ価値があります。いきいきとしたネコの表情を楽しみながら、魔法使いをだます痛快なストーリーに身をあずけてみましょう。途中で打ち明け話が何度も出てきたりして、お話の構成がより複雑になって、知らず知らずのうちに、子どもたちが、物語の世界の面白さに目覚めていくきっかけとなることでしょう。しかも、その打ち明け話のページが、最も絵本らしい魅力に溢れているのです。七転八倒して長靴を履く場面や、鏡に向って怖い顔の練習をする場面、そして魔法使いの家に乗り込む前に気合いを入れる場面を存分に楽しみましょう。
細井 保路
逗子カトリック教会司祭
○貧しい粉屋の息子に残されたたった一匹のネコが、主人に幸せをもたらすために奔走します。その裏で繰り広げられる涙ぐましい努力が、フィッ
シャーの繊細ながら伸びやかな絵で見事に描かれ、より深みのある面白さを表現しています。
○画面のいたるところに表情豊かなネコの魅力があふれていて、子どもたちが物語にぐいぐい引き込まれることうけあいです。
○次回は『どんくまさんと おたんじょうび』です。ちょっとおとぼけで愛らしいどんくまさんが、誕生日を初めて祝ってもらいます。心温まるお話で
す。お楽しみに!
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号に挟み込まれます「ご愛読の皆さまへ」をご覧ください。<M・I>
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