2014年11月配本

ごきげんならいおん

著者など:ルイーズ・ファティオ 文/ロジャー・デュボアザン 絵/むらおかはなこ 訳
【定価】1188円/福音館書店

ごきげんな気のいいライオンが、おりの戸があいていたので街へ散歩に出かけます。仲よくしてくれると思った街の人はみんなびっくり。着想のすばらしい愉快な絵本です。


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動物園のライオンが、みんなから「ごきげんならいおん」と呼ばれています。そのこと一つをとっても、この絵本の内容の深さを感じることができます。ライオンに向って、誰もが、「あなたを見ていると幸せになれる」と
言っているのです。わたしたちは、お互いに、相手に対して、「あなたを見ていると幸せになれる」というメッセージを伝えあっているでしょうか。しかし、お話が進むにつれて、このメッセージは、お互いに距離を置いて
いるときだけのものであることが露呈していきます。最後には、ライオンに対して心の底から「君といるとハッピー」と思っている少年が登場して、物語はハッピーエンドに向かいます。どんな状況になっても、ライオンの表情はどこまでも穏やかです。それは絵本だからこそ伝えられるものです。絵本の魅力を存分に発揮しているこの本を、親子でじっくりと楽しんでください。

細井 保路
逗子カトリック教会司祭


○檻の外に出てしまったことでライオンへの態度が変わってしまう大人たちと、変わらず接するフランソワの姿に、子どもたちはどんなことを感じる
でしょうか。
○どんな時でも自分を怖がらず、いつもと変わらずに接してくれる存在がいる幸せを知ることができたライオンは、やっぱり「ごきげん」ですね。い
つでも自分を信じてくれて、自分を好きでいてくれる人が一人でもいてくれることの幸せを、私たちに教えてくれます。
○子どもたちにこれから巡ってくるたくさんの出会いの中で、ライオンとフランソワのようなかけがえのない友との出会いがあるように、祈らずには
いられません。
○次回は、スリランカの女流画家による短編物語集『三つのクリスマス』です。イエスさまとの出会いを描きます。<M・I>

 



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