めだかコース
2013年7月配本

いたずらこねこ

著者など:バーネディン・クック 文/レミイ・シャーリップ 絵/まさきるりこ訳
【定価】1210円/福音館書店

子ねこがはじめてかめをみました。ぽんとたたくと頭がひっこみ、ぽんとたたくと足がひっこみ、子ねこは大仰天。幼児を夢中にさせる絵本です。

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『いたずらこねこ』は、1964年に初版として発行され、現在92版と版を重ね、多くの子どもたちに読まれてきました。世界傑作絵本シリーズ・アメリカの 絵本として紹介されています。子どもの大好きなちいさなかめとちいさなねこの出会いのお話です。「このちいさなかめは、ちいさなにわの、ちいさないけにす んでいました。」と、お話が始まります。そして、となりのうちには、ちいさなねこがいます。ちいさなねこは、ちいさなかめの住んでいるとなりの庭に侵入し ます。ちいさなかめとであったちいさなねこはお互いを見つめあいます。その表情の愉快なこと、目で押し合いをしているようです。ちいさなねこが、ちいさな かめに押されるように後ずさりを始め、とうとうかめの住む小さな池に落っこちてしまいます。びっくりしたちいさなねこは逃げ帰り、ちいさなかめは、池に戻 ります。子どもは、どきどき、はらはら、でも面白かったと、ため息をつくでしょう。

長山 篤子
和泉短期大学特任教授
キリスト教保育連盟名誉理事

 


○初めてねこに会ったかめと、初めてかめに会ったねこ。お互いに興味津々、でもちょっと不安……!そのドキドキする駆け引きが描かれています。全てのページが同じ構図の見開きで構成され、こねことかめの位置関係がよく分かる作りになっていきます。最初は遠かった両者の距離が、じわりじわりと縮まってきます。子どもたちは、こねこの気持ちになったり、かめの気持ちになったり、はたまた第三者としてじれったく感じたりして絵本の中に入り込むことでしょう。モノクロなイラストにただ一色、緑色だけが使ってある手法も印象的、みどころ満載な一冊です。

○8月は、わらべうたの絵本『あんたがた どこさ』です。ご家族一緒にお楽しみください!

< K・H>

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