めだかコース
2013年10月配本

しろねこしろちゃん

著者など:森佐智子 文/MAYA MAXX 絵
【定価】924円/福音館書店

真っ黒なお母さん猫に、3匹の黒猫と1匹の白猫が生まれました。白猫のしろちゃんは、自分だけ白いのがいやになって……家族の温かさを描いた作品です。

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爽やかな10月、外の空気を思い切り吸い体を動かしたい季節です。運動会を通して体を動かすことに、家族と喜びを感じることが出来ます。今月は、そんな 爽やかな季節の中で体を通して、でなく、心を通して家族を感じさせられる絵本を選びました。子どもたちは行事を通して、自分の存在を意識し、悩んだり、葛 藤したりします。子どもの大好きな猫の話を通して、自分の悩みや、葛藤と向き合います。真っ黒なおかあさんと真っ黒な兄弟子猫の中に、真っ白な「しろちゃ ん」が一匹だけ生まれてしまいました。しろちゃんは皆と同じ黒になりたいのです。でも、黒いお母さんねこは、そんなしろちゃんを優しく大切にしてくれま す。しろちゃんは、自分の存在を受け入れるようになります。優しい周りの配慮と家族の温もりが、伝わってきます。シンプルなしろとくろで描かれた絵が子ど もの目を引きつけます。

長山 篤子
和泉短期大学特任教授
キリスト教保育連盟名誉理事

 


○子どもたちは、成長するにしたがい、それまではなかったコンプレックスを感じることがあるかもしれません。この絵本で、他者との違いをマイナスではなくプラスに捉えることの重要さ、楽しさを感じていただければ幸いです。
○お話は、1954年に発表されたものです。子どもの持つ悩みや、それを克服する力はいつの時代も普遍的なものだと気付かされます。そのお話を、日本を代 表するアーティストのMAYA MAXXさんが見事に絵で表しました。まるで版画のような味わいで、ねこたちの表情も豊か。特に、最後の場面の「しろちゃん」の誇らしそうな顔が印象的で す!
○次回は、クリスマスにぴったりの絵本『ケーキができたわけ』です。ドキドキする展開が待っています!
< K・H>

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