2015年1月配本

てんしと くつやさん

著者など:トルストイ原作 かすや昌宏/絵 渡 洋子/文
【定価】1404円/至光社

靴屋さんは冬の夜、凍えている若者に出会い家に招きます。寡黙な若者が時おり見せる微笑と不思議な出来事。ある日、若者の身体が光はじめて……。トルストイ原作


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どのページも柔らかい光に包まれていて、静かな気持ちにさせられる絵本です。人が持っている最高のものは「あたたかい心」だというメッセージを伝えるために天使がやってきます。貧しくても幸せになれるのか、いつ死ぬかわからなくても幸せになれるのか、という誰もが感じる疑問を、同じように抱えて一人の天使が登場します。そして彼自身が、「あたたかい心」があれば、すべてのことは乗り越えることができるということに気づき、そのメッセージを残して天に帰って行きます。小さな子どもたちを残して天国に帰らなければならない母親に対して、天使は「かわいそうだ」と思ってしまいます。それで神さまに、人間の世界でもう少し学んで来いと言われてしまったのです。マイナス面だけを見て同情するのも、優しさであり、間違いではないと思えるのだけれど、もっと深い「あたたかい心」があるのだということに気づかせてくれる話です。

細井 保路
逗子カトリック教会司祭


○このお話は「くつやのマルチン」を書いたロシアの作家、トルストイのお話です。あの「戦争と平和」もトルストイの作品です。
○今回の絵本の画家、かすや昌宏さんは海外でも高い評価を受け多くの絵本が出版されている。絵本のほか、イラストレーション、カレンダー、ポス
ター、表紙絵、教科書の挿絵などを手がけています。
○次回2月号はハンス・フィッシャーの『長ぐつをはいたねこ』です。お楽しみに!
○2014年度から2015年度へ継続して年間購読をお申込み下さいました皆さまには≪ご継続特別プレゼント≫をお送りさせて頂きます。詳しくは、3月
号に挟み込まれます「ご愛読の皆さまへ」をご覧ください。<N・T>

 



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