2014年8月配本

カマキリくん

著者など:タダサトシ作
【定価】1404円/こぐま社

虫取りに行ったこんちゃんは一匹のカマキリに出会いました。見ているうちにカマキリの方から手にのぼってきたので、家に連れて帰り、一緒に楽しく遊ぼうとしますが…。


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まず表紙をよく見てみましょう。2匹のカマキリが描かれています。でも1匹はなんだかロボットのよう。答えは読んでいくうちにわかります。主人公のこんちゃんは、工作が得意で、いろんなものを作っているのです。でもこの本のテーマは、昆虫の模型を作ることではなくて、昆虫の生態を知るということです。ほかの昆虫を食べてしまうカマキリの姿が怖いくらいに描かれているページが出てきます。でもその残酷な出来事が、こんちゃんの眠っている間に起きているところに、ちょっと救いがあります。朝になって、空っぽの虫カゴを見て、こんちゃんは何が起きたのかを知るのです。カマキリが他の虫のように逃げないこと、こちらから攻撃しなければ、そっと手に乗ってきたりすること、そして、ほかの虫を食べてしまうこと。カマキリの生態を絵本を読みながら知ることができます。そして、本来の居場所に帰してあげることの大切さも教えられるのです。

細井 保路
逗子カトリック教会司祭


○デビュー作の「カブトくん」で一躍人気が出たタダサトシ氏の第2弾。虫好きの子どもにはたまらない1冊です。
○作者も言っていますが、カマキリにあまり良い印象を持っている人は多くはいないかもしれません。作者は頭が自由に動き振り向いてくれるところ
が好きな理由だそうです。もし少し苦手だと思っている人もこの絵本を読んで、興味を持っていただければうれしいです。
○次回は、惜しまれながら2年前に亡くなった世界的絵本画家モーリス・センダック氏の絵による『そんなときなんていう?』です。お楽しみに。
<Y・Y>

 



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