2014年4月配本

もりの あかちゃん

著者など:いわむら かずお 絵と文
【定価】1296円/至光社

春の森で子リスたちは、おなかをすかせた小鳥の赤ちゃんに出会います。ところが、なにをあげてもいやいやをする赤ちゃんに子リスたちは大弱り…。


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確かな自然観察の目に裏打ちされたこの絵本は、読んでいる子どもたちに、自然観察の面白さを体験させてくれます。「あっ、けむしがいるよ」という子リスの声に促されて画面をよく眺めれば、葉っぱから顔を覗かせている毛虫に気づきます。そして、齧られた葉に気づきます。葉っぱが齧られたところを探せば毛虫を見つけることができることにも気づきます。次のページでは、桜の花にもぐり込んで蜜を吸う蜂を見つけることができます。そして最後には、絵本の中の子リス達と一緒に、小鳥が青虫を食べることを知るのです。小さな不思議にあふれた身の回りの自然を注意深く見ることは、ありのままの存在を認めるという大事な姿勢を身につける第一歩なのです。人工物に取り囲まれているからこそ、意識的にそれをしなければなりません。この絵本を読んだ後に、一緒に春の庭や野原へ出て行って、草花や虫の不思議な姿を楽しみましょう。
細井 保路
逗子カトリック教会司祭


○この「読み聞かせのまえに」を一年間執筆してくださる細井先生は 教会の保育所、幼稚園でたくさんの子どもたちに関わってこられ、絵本作家とし
てもご活躍されています。少しでも読者の方がたの読み聞かせのお役に立てればと願っております。
○いわむらかずおさんの「14ひきのシリーズ」やこの「こりすのシリーズ」は国内だけでなく、フランス、ドイツ、台湾などでもロングセラーとな
り、世界の子どもたちに親しまれています。
○栃木県那珂川町に「いわむらかずお絵本の丘美術館」があります。絵本の世界とその舞台である里山の自然が同時に楽しめる場所です。
○次回5月号は『ポットくんとミミズくん』です。お楽しみに! <N・T>

 



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